その中から今回は初サブスリーから8年、大阪マラソン、大阪国際女子マラソンと2大会連続のサブスリーを達成し、大阪国際女子では?歳にして自己ベスト記録マークしたミラクルウーマン伊神選手に寄稿をお願いしました。
【伊神選手寄稿】
大阪マラソン、大阪国際女子マラソンでは、応援ご声援ありがとうございました。
2019年12月1日に開催された大阪マラソンを走りました。
これからのマラソンの練習の一貫として臨みましたが、何年経っても、何回走っても、マラソンは緊張します。
マラソン練習として気持ちを楽に‼︎と、中島さんからエールを貰い、緊張を解いていただき臨めたこと、
この日は、数日前までは雨の予報でしたが、ありがたいことに!お天気に恵まれました。
今回から新しいコースになり、アップダウンやコーナー折り返しが何回もありタフなコースでした。
Aブロックからのスタートでしたが、都市型のレースでは前列に並べても、人の山で埋もれてしまうくらいの状態でスタート時は左右前後に注意を払わないと転倒してしまうくらいの渋滞でした。怖いくらいでした。慎重にスタートしたのが良かったです。
大阪の観光地を巡るように街路樹のイチョウや楓並木の色づきがとても綺麗で、レース中はとにかく落ち着いて!!と自分に言い聞かせました。
レース中は応援が途切れる事はありませんでした。
沿道の応援にパワーをもらい初めてサブスリーを達成した時のことや、自分の足で歩けずに何時まで経っても成長出来ず悩み涙した時、中島さんにいただいた言葉に励ましてもらったことや、
練習の過程を何度も何度も振り返り、やはり一緒に走って練習してきた仲間を思い、理解し応援してくれた家族を思い‥‥
やってきた練習を信じ今のありのままの走りをしょう。タイムは追わず、5キロ毎のラップで走りを確かめていきました。
走る中で37キロ過ぎにサブスリーペースメーカーの集団と合流。
集団の中で走る事がこんなに楽に走れるんだぁと実感。でも、マラソンは、そう甘くはない!まだまだ何が起こるか分からない‼︎深呼吸し心落ち着かせました。大坂城公園に入った時、サブスリーカウントのアナウンスが聞こえ残り300mでサブスリーを確信しました。
自己ベストはもちろん嬉しかったのですが、滋賀マスターズの皆さん沢山の方々に恵まれたおかげだと、8年越しのサブスリーに今頃ですが‥‥達成できる喜びと感謝の気持ちが込み上げ300mは涙が止まらず、ゴールした時には感極まり号泣してしまいました。
レースを振り返るとほぼ一定したラップが刻めていてイーブンペースで走れた事は実りあるレースとなりました。
そして、中島さんに進めていただいた話題のナイキヴェイパーフライネクスト%シューズをマラソン1週間前に購入し臨んだレース‼︎
試走1回のジョグのみでしたが、この靴は、魔法の靴かもしれない?大阪マラソンで是非履いてみたい気持ちが強く、ぶっつけ本番かもしれないけれど、靴を味わいたい思いがありました。
42キロ‼︎足を守ってくれ疲れを感じさせない素晴らしいシューズである事を実感。靴に安心して脚を任せる事ができ 、靴にも恵まれました。
ずっと頑張ってきて本当に良かったぁと、これもマスターズの皆さんのおかげです。もう感謝の言葉もないです。ありがとうございました。
忘れることのない時間と記憶になったこと、これから先も8年分の感動は私の記憶に残ります。
そして、気持ち新たに本命の東京マラソンに向けて、大阪国際女子マラソンを走る事に12月7日より練習再開。
大阪国際女子マラソンには特別な思いがあります。
本命の東京もあるけど、先ずは目先のレースで走れる事。
7週間の練習では、週末のポイント練習で走れる事が1番ですが、先週と同じ感じで走った結果が先週より走れることが大切と中島さんから教えをいただきました。そのために私は繋ぎの練習を大切にし、朝の90分ジョグをいつも通り続けていきました。
距離走の練習を積み上げていき、レース1週間前を迎える事が出来ました。
5000mはレース前の刺激を入れる走りが目的でしたが、現状態が分かる走りが出来た事は良かったです。
後の1週間は、疲労を抜きながらジョグで調整していきました。
2020年1月26日
この日も、ありがたい事に、お天気に恵まれました。私は寒さに弱いため寒く感じましたが‥‥
スタート前に中島さんから、
「今日はあまりタイムは意識しないで走ることを味わってください。
そうすることがいいパフォーマンスにつながります。」
そして、「今日は、絶対!大丈夫太鼓判を押すから!」と、エールをいただきました。
緊張しないように‥‥といい聞かせていましたが、やはり大舞台のレースは、ガチガチに緊張していました。
中島さんの言葉に緊張を解いて貰い今日は絶対に大丈夫!と、自分を信じ、又、心強いシューズも信じてスタートラインに立ちました。
そして、3キロ、20キロ、25キロ、30キロ、40キロで応援してくれるマスターズの仲間がいてくれる心のエイドステーション!を心の支えとしました。
皆さんの応援にパワーを貰い、その甲斐あってペースを落とすことなく応援ポイントではキロ4へペースアップになっていたようです。
不思議なことに足が最後まで良く動きました。気持ちも前向きになり、切れてしまうことはありませんでした。
長居公園に入りゴールの競技場へ入る時に中島さんから自己ベストが出るよ!と、励ましの言葉をもらいました。
競技場の300mは、大阪マラソン以上の感動の走りとなりました。
ゴールして57分台!涙で霞よく見えませんでしたが確認して、嬉しくて嬉しく泣きました。
サブスリー‼︎そして、自己ベストを1分32秒縮める、自己新。
憧れだった大阪国際女子マラソンを初めて走った日から、ずっとサブスリー目標に頑張ってきました。
練習していく中で、サブスリーを求めれば求めるほどマラソンの奥深さや魅力から頑張りたい思いが強くなり、練習では100%の走りを求めてしまう時も、気持ちと走りが空回りする事もありました。
過去の色々なアクシデントに見舞われた数々の思いは払拭されたんだぁと思うと、色々な思いがこみ上げました。
ずっと側で応援し見守ってくださった仲間の前で、‥‥
やっと!やっと!‥‥走る楽しみを味わう事ができ一歩一歩!自分自身を素直に表現出来た42.195キロ!
こんな気持ちで走れた事は、中島さんや滋賀マスターズの仲間皆さんのおかげです。感謝の言葉もありません。
いい結果を出すために必要な要素は一つではなく、もちろん1番大事なのは積み重ねた練習ですが、体調一つとってもちょっとしたことで崩れてしまうものだし、コースや当日の天候も大切な要素の一つです。
それら全てを揃えることは簡単なことではありません。
私の場合、寒さにとても弱く寒さで体が動かなくなります。
天候は自分の力ではどうにもならないことですが‥‥
自分のできることを精一杯やってチャレンジを続けることが大事であり、時には失敗もあります。転んでばかりで見出せない事もあります。でも!必ずチャンスは訪れることを信じていれば道は開かれるんだと思いました。
サブスリーを到達にするのではなく、これをスタートとしてこれからもまだまだ走る楽しみを経験していこうと思います。
そして、一回り大きくなってまた長居のスタートらいに立ちたいと思います。
走ることが楽しくてやめられないので、これからもずっとずっと、長~く走る楽しみや喜びを体で感じながら新たな目標に向かって走っていこうと思っています。
寒い中応援に来てくださった皆様
滋賀からエール送って下さった皆様
マスターズの練習で培われた走力からの気持ちの持ちよう、仲間の存在と応援激励を心より感謝しています。